今から13年くらい前、バーニーズマウンテンドックの女の子長ちゃん(5歳)を亡くした時に経験したことです。
長ちゃんは後ろ足付け根に腫れがみつかり、精密検査の結果、「悪性リンパ腫」だということがわかりました。
それから3ヶ月ほどして亡くなってしまったのですが、私はその死を受け入れることが出来ず、大変苦しみました。
いや、今もどこかで苦しんでいるのかもしれません。
何故もっと早く気がついてやれなかったのだろう。
何故そんな病気になったのだろうか、もしかしたら私の管理が悪かったからではないだろうか。
何故うちの子なのか、沢山犬がいる中でなんでよりにもよって家の長ちゃんがリンパ腫になるのか。
そんな思いが次から次に沸き上がってきて、悲しくて腹が立って自分を責めて、それでもまだ涙がでるのかというほど泣いて、泣いて、泣いて、後悔して苦しみました。
自分が殺したとおもいました。
家にいる他の子がもし死んでしまったらどうしようと考え、ありとあらゆる犬の体にいいということをしてみたり。
ふと一人になったとき、悲しさと寂しさが襲ってきて、気が狂うんじゃないだろうかとおもいました。
ついには眠れない、食べられない状態になりました。
そんな状況でしたが、家族は深い理解をもって接してくれましたし、他の仔たちがいつも寄り添い癒してくれました。だから、乗り越えられたのです。いや、「乗り越えようと出来た」というべきでしょうか。
長ちゃんが亡くなった、そのことで深い悲しみと後悔が私の中にわきおこった、そして家族や他の仔に助けられ癒やされたからこその、今の私があります。教順寺でのペット葬、・納骨の想いの原点でもあります。
何処にでも、無理解や偏見は存在します。「犬がしんだくらいで」とか「畜生なのに」とか、心ない言葉を投げかけられたことも有ります。
全然関わりのない、どっかのオバちゃんに言われたりしたら、心のなかでアッカンベーして「ほっといて!」とおもえるけれど、それがもし身近な誰かであればそうはいきません。かなり辛いしグサッときますよね。
今、まさに最愛のペットを亡くされて悲しんで自分を責めていらっしゃる方がいらしたら、其の方にお伝えしたい。
其の気持ちは間違いではないということ、正常な反応だということです。
そして無理解や偏見は無視しましょう。気に掛けないことです。
純粋に悲しいから、悲しむのです。後悔してもいいんです。泣いて喚いていいんです。
悲しみを押し殺さず素直に出しましょう。
早く立ち直ろうと頑張ってはいませんか?頑張らなくてもいいんです。
出来そうなら、無理のない程度で体を動かしましょう(簡単な作業)
あなたには悲しみを分かってくれる人はいますか?いる方は話せる範囲でいいので話しましょう。
共感してくれる人に話すことで自分の中の想いが整理できますよ。
周りにいらっしゃらない方は是非教順寺に来てください。
来れない方はメールでもいいのでお送り下さい。電話でもいいです。
亡くなった最愛の仔に手紙を書くこともいいとおもいます。
其の仔の好きだったもの、場所、匂い・・・思い出すことで貴方の気持ちも整理され癒やされるとおもいますよ。
ご家族や周りの誰かがペットをなくして悲しんでいらっしゃる方へ
もうしばらくは悲しみがつづくかもしれません。
どうか、そっと寄り添い、其の方の話されることを聞いてください。
きっとそれが、乗り越えようという力になるはず・・・・